Myfxmarkets出金拒否の調査

Myfxmarkets出金拒否の調査

Myfx Marketsというブローカーで7000万円の取引利益の出金拒否があったという話を聞き、このブローカーについて調べてみました。日本語非対応のブローカーですが、ちょくちょく名前を聞くので全く無名ということはなく、使っている日本人もかなりいるようです。

出金拒否をされた方は訴訟を考えているそうです。

豪州大手ブローカー(AxiTrader)のホワイトラベル取得済み海外FX会社への返金請求|集団訴訟プラットフォーム enjin

海外FX会社MYFX Marketsで取引を行ったが取引利益総額7,000万円以上を取り消して出金拒否をしている。 Myfxの主張は利用規約禁止行為を行ったからという理由だが、提供されたプラットフォームでの取引を行っており一切の不正を行っておりません。 また、その旨の異議申し立てと会社住所等の詳細連絡先を訪ねても回答を得ることが出来ませんでした。 ...

今回は、Myfx Marketsの規約などの情報と、海外ブローカーを訴える際に考えるべきことを紹介しようと思います。訴訟を考えている方は、会社住所等の連絡先を教えてもらえなかったそうですが、住所などは大体調べられるので、そのような訴訟のための事前情報の入手の方法も紹介します。



目次:
・企業情報を手に入れるには?
・規約を確認する
・海外ブローカーを訴える


企業情報を手に入れるには?

訴訟を念頭に入れている場合、まず調べるのは企業の正式名称と設立国、ライセンスの情報です。

Myfx MarketsというのはFXサービスの名称なので企業の正式名称とは違います。

サービスの名称と企業名が違う会社は結構あり、例えばXMだと、提供しているFXサービスの名称は「XMTrading」ですが、運営している企業名は「Tradexfin Limited」というものです。

ざっくり言うと、
企業名:ライセンスの情報、罰金・裁判等の情報を調べるのに使える。
サービス名:海外の口コミサイトを見るのに使える。
という感じです。正式名称が分からないと訴訟しようがないので最初に確認しておきます。

正式名称は大体サイトの一番下に書いてあることが多く、Myfx Marketsの場合は下の画像の赤で囲った部分に書いてある「AXIS INC.」です。サイトの下にない場合は、規約の中に書いてあります。



今回出金拒否されたと訴えている方は、訴訟するために住所を聞いたけど教えてもらえなかったということですが、正式名称と設立国が分かれば、その国の法人登記の情報から住所を調べることはできます。

設立国はセントビンセント及びグレナディーン諸島だそうです。

モーリシャスの企業だという書いている日本語のアフィサイトがありましたが、当時から社名が変わっているので、運営会社ごと変更があったのだと思います。

海外のブローカー評価サイトでは、2018年6月に「詐欺ブローカー」というレビューが投稿されていて、その投稿ではまだモーリシャスの企業と書かれているので、運営会社が変わったのはここ最近のようです。

セントビンセント・グレナディーンの企業だということと、正式社名が分かったので、これでセントビンセント・グレナディーンの法人登記の情報を確認すれば、会社所在地や経営者の名前が分かります。これで訴訟ができるようになります。

ただ、ネットでは閲覧できないようなので、情報を入手するためには現地の法人登記情報の代行を行っている会社に有料で依頼する必要があるようです。ダメ元で、不正に出金を拒否している可能性があるので情報を開示してくれないかと監督の金融当局にメールしてみようと思います。

なお、住所だけなら規約に書いていることもあります。今回のMyfx Marketsは規約の表紙に住所が書いてありますが、経営者名なども入手できますので訴訟を考えているなら法人登記を控えておいた方がいいと思います。

ちなみに、水色の枠を見ると、電話番号の国番号が「+64」となっています。これはニュージーランドの番号なので、実質的な拠点はニュージーランドにあるのだと思います。



規約を確認する

今回出金拒否をされた方は「利用規約禁止行為を行ったから」ということが理由だそうので、そういう場合はまず規約を確認します。

ただ、サイトの中を探してみたものの、規約が見当たりませんでした。私はこのことで、Myfx Marketsは規約をわざと隠していて、まともな運営をしていないのではないかと疑っています。

規約は通常、サイト内の「法的文書」という項目にあります。Myfx Marketsにも法的文書という項目はありますが、規約がありません。



法的文書の項目にあるのは、どちらも付属文書で規約本体ではありません。

出金拒否された方に確認すると、「口座開設時に同意頂いている」Client Agreementというものの〇条に違反しているから出金しないという連絡をされたそうですが、現在そのClient Agreementがサイト内で確認できない状況です。

試しに口座開設の申請をしてみたところ、申請手続き中に表示される一般公開されていないページでダウンロードすることはできましたが、他のブローカーはサイト内でいつでも見られる状態にしていますから、なぜ法的文書のコーナーに置かないのか不審に思います。

そのようなこともあるので、新しいブローカーで口座を開設する際は、念のために規約を保存しておいた方がいいと思います。なお、Myfx Marketsもそうですが、XMなど、文章のコピペができないようにして規約をGoogle翻訳にかけられない仕様にしているところがかなりあります。

何か隠したいことがあるのかと疑ってしまうのですが、この場合、一旦Googleドライブに保存して、「アプリで開く」→「Googleドキュメント」を選択するとワードファイルで保存できますので、それをGoogle翻訳にかければちゃんと翻訳されます。

コピペすると長さの関係で全部一度に訳せないので、「ドキュメント」という項目を選んでワードファイルごとGoogle翻訳にアップロードしてください。

利益の取消の規定

規約を全部読むのは大変なので、利益の取消を示す単語を検索して探していこうと思います。

利益の取消に関連するのは「void(無効)」、「cancel(取消)」などの用語です。

大体こういったことが利益の取消の理由のようです。
9.9   価格の誤り
9.10 価格、執行プロセス、トレーディングプラットフォームの操作
37  禁止されたトレード技術
   ※インターネットの遅延の利用やアービトラージのことです。

Myfx MarketsはAxiTraderの子会社だと言われていますが、それはおそらく当初の運営会社であるMorris Primeのことで、今の運営会社のAXIS INC.はAxiTraderの子会社ではないのではないかと思います。

運営会社が変更されたということは、おそらく買収されたのだろうという予測もありますし、最近規約が変更されたことも気になります。

私の手元には現在の規約と、インターネットに記録されていた2016年8月時点の規約があります。これを文章の相違箇所を検出するシステムを使って比較してみると、ほとんど同じ内容ですが、新規約には37.1項~37.5項が追加されていることが分かります。

この37.1項~37.5項は、実はXMの規約の条項と文章がほぼ同じです。
Myfx Marketsの37.1項~37.5項の見出しはそれぞれ、
37. PROHIBITED TRADING TECHNIQUES(禁止されたトレード技術)
 37.1. CIRCUMVENTION AND REVERSE ENGINEERING
    (回避およびリバースエンジニアリング)
 37.2. ARTIFICIAL INTELLIGENCE SOFTWARE(人工知能ソフトウェア)
 37.3. UNLAWFUL TRADING TECHNIQUES(違法なトレード技術)
 37.4. CHANGES IN MARKET CONDITION(市況の変化)
 37.5. INDEMNIFICATION(補償)
となっています。どの条項も、利益を取り消したり、補償の義務を負わせたりする利用者側にとって不利なものです。

これをXMの規約と照らし合わせると、小文字になっていますが項目が全く同じものがあります。
46. Prohibited trading techniques
 46.1 Circumvention & Reverse Engineering
 46.2 Artificial Intelligence Software
 46.3 Unlawful trading techniques
 46.6 Changes in Market conditions
 46.7 Indemnification

本文についても比較を行うため、Myfx MarketsとXMの規約のこの6項目だけ抜き出してテキスト比較ツールにかけてみました。(※大文字と小文字の違いが検出されると正確に比較できないため、どちらの文書も全て小文字に一括変換しています。)

スクリーンショットが画面4枚分になったので最初の1枚だけ貼りますが、ほとんど一致していることが分かると思います。青いところが違う部分です。

途中、XMの規約にしかない段落が2つ入っているのですが、それを除けば95%程度の一致率だと思います。

もう一度指摘しますが、旧規約に追加された新しい条項は、どれも利益を取り消したり、補償の義務を負わせたりする利用者側にとって不利なものです。

このことを考慮すると、Myfx Marketsの新しい運営会社は、① XMの規約をパクって利用者に不利な規約に変更した ② XMの関連会社である のどちらかということになります。

どちらにせよ、利用者にとってあからさまに不利な形に規約を変更した上で日本に本格進出してきたわけなので、信頼できる会社とは言えず、使わない方がいいと思います。

余談ですが、なぜXMの規約と同じか気づいたかというと、「規約検証)XMは結構ブラック!」でXMの規約の検証をしたからです。



海外ブローカーを訴える

海外ブローカーを訴訟するのはお金がかかります。海外からの顧客を受け入れているセントビンセント・グレナディーンの弁護士事務所に依頼すればいいので、現地に行く必要はないと思いますが、弁護士事務所に頼むことがそもそもお金がかかります。

日本の弁護士事務所に依頼した場合、セントビンセント・グレナディーンの法律に精通している事務所はないと思いますので、結局現地の提携事務所に依頼することになり、日本の弁護士事務所の報酬+現地事務所の報酬で、かなり高額になると思います。

海外の事務所に英語で連絡して直依頼をすれば安くなると思いますが、バックレられたりなどが心配なのでどちらがいいのかは悩むところだと思います。

今回の場合被害額が7000万円ということなので、弁護士費用を払ってでも訴える方もいらっしゃると思いますが、まずは監督の金融当局に通報して対応してくれないか聞いてみるのが金銭的にベストだと思います。

ただ、元本ではなく利益の取消の場合、ブローカーが勝手に決定できると規約に書かれている事項がとても多いので、金融当局に通報しても解決は難しいかもしれません。

どういう理由で取り消されたかにもよりますが、利益分を取り返すのは規約が理由でかなり難しいケースもありますので、本格的に訴訟を依頼する前に、勝訴の見込みを詳しく検討してくれるFXに詳しい弁護士事務所に相談してみるのがいいと思います。

海外ブローカーというのは、突然運営会社が変わったりもしますし、「昨日までいいブローカーでも今日からはどうか分からない」などと言われることもあります。

なので、絶対安心とまで言うことはできないのですが、私は今回のMyfx Marketsと同程度の調査をした結果、TTCMとTradeviewはおすすめできると判断しましたので、よかったら記事を読んでみてください。(Tradeviewは特に目立った欠点がなかったので単純に公式サイトの補足情報です)

規約検証)TTCMの信頼度
Tradeviewの使い方

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