Genetrade、アービトラージで利益取り消し?

今日、私の知り合いがGenetradeで「アービトラージ(裁定取引)」を理由にアカウントを閉鎖されましたので、Genetradeの利用規約を調べて見ました。


なお、アカウントを閉鎖された「S(つд⊂)さく」さんは裁量トレーダーでEAは使っていません。こちらがGenetradeから送られてきたメールです。



弊社コンプライアンス部の調査の結果、お客様が不法な取引技術により裁定利潤を得ようとされていることが分かりました。これは利用規約約8節および9節に違反する行為です。そのためお客様のアカウントは閉鎖させて頂きました。アカウントのお預かり金は返金いたします。出金請求はキャンセルとなります。またこのアカウントで取得された収益もしくは損益は無効となります。

私はさくさんと知り合いなので、インタビューできる関係の人が業者不正に遭ったのか!?と思ってわくわくしたのですが、結果は普通にさくさんが規約違反をしていました✿´◕‿◕`✿

ということで、今回の件は「海外FXやばい」とか「Genetradeやばい」とかそういう話ではありません。不正はしないようにしましょうね、バレるよ✿´◕‿◕`✿という話です。

それと、せっかくなので海外FX業者の規約の利益取り消し条項は大体どんな感じかについて少し書こうと思います。これまで書いた記事のまとめ的なところもあるのですが、最近読者さんも増えたのでまた紹介します。


同一IPアドレスでボーナスをもらった

さくさんから掲載許可をもらったので書きますが、裁量の人なので、アービトラージは本当にやっていないそうです。ただ、同一IPを利用する本人と同居人がボーナスをもらった状態ではあったそうです。

私は何社か業者の規約を読んでいますが、Genetradeは、これまで見てきた中で一番厳しく同一IPアドレスを禁止しています。同一IPアドレスでボーナスをもらうと、家族であっても利益取り消し・アカウント閉鎖です。

ここでGenetradeの規約第9節2を見てみましょう。

Participation of Related Parties in specific Bonus Promotions is strictly prohibited. Participants who are family members and/or with registration information and/or trading data that matches other Participants’ data, including but not limited to IP Address, are considered to be Related Parties and will immediately be disqualified, nullifying any Profits or Losses, and resulting to the Closure of all related Accounts.

翻訳するとこのようになります。
ボーナスキャンペーンへの関連当事者の参加は厳格に禁止されています。家族であるか、またはIPアドレスなど他のボーナスキャンペーン参加者のデータと合致する登録情報やトレードデータのある参加者は、関係当事者とみなされ、直ちに失格となり、利益や損失が無効となり、そして関連する全てのアカウントが閉鎖となります。

ここまで明記されていますから、家族であって別名義だから許される、というわけではないんですね。ちなみに、XMでは同一IPアドレスの場合は別名義でも最初からボーナスが付与されないようです。

一般的な契約書の解釈としては、上で訳した規約第9節2だけで利益を取り消すことはできる、と思います。弁護士なわけじゃないから濁したよ✿´◕‿◕`✿

なので、さくさんは一発アウトなわけですが、Genetradeからのメールには、「お客様が不法な取引技術により裁定利潤を得ようとされている」と書かれていたナゾはいまいち分かりませんでした。



裁定取引に該当する?

裁定取引というのは、一般的には業者間アービトラージをイメージする人が多いと思いますが、業者間でレートが開いたときにポジションを取ってノーリスクで利益を得ようとすることなので、同一IPアドレス禁止とは一見無関係に見えます。

アービトラージの中でも、片方の業者がレートが早い、もう一方の業者がレートが遅いというのがあらかじめわかっている場合、早い方の業者のレートを見て遅い方の業者でポジションを持てば相場とは無関係に勝てます。アービトラージはこの他にもいろいろありますが、このパターンは「レイテンシーアービトラージ」といって有名な手法です。

このナゾはよく分からず、、、Genetradeの日本人サポートが何も考えずに、ボーナス2回取りの人と裁定取引の人に共通のテンプレをコピペしただけなのではないかと思いました。誰か分かる人いる?✿´◕‿◕`✿

ちなみに、裁定取引禁止については第8節にこのように書いてあります。(読みやすくするために日本語訳では括弧内を省略しています)
Any suggestion or implication, in GENETRADE’s sole discretion, of any form of arbitrage (including but not limited to risk free profiting), abuse (including but not limited to participant’s trading activity patterns that indicate that the participant solely aims to benefit financially without being genuinely interested in trading in the markets and/or taking market risk), internal hedging in coordination with other parties, fraud, manipulation, cash-back arbitrage or any other forms of deceitful or fraudulent activity, will constitute all Transactions carried and/or profits or losses garnered as invalid. 
 「あらゆる形式の裁定取引、乱用、他の当事者と調整した内部でのヘッジ、詐欺、改ざん、キャッシュバックを利用した裁定取引またはその他の形式の詐欺的な活動を示唆または暗示するものであるとGENETRADEの裁量において判断したものにより、行われた全ての取引や、生み出された利益または損失は無効になる。」

アービトラージは禁止しているブローカーが多く、書いてあることも似ています。Genetradeの場合、コピペしたのかなんなのかXMのアービトラージ禁止条項の文章との一致率87%でした。

XMの規約46.4条の英語とその訳です。不一致なのは青字部分のみです。どっちがオリジナルか分かりませんが完全にコピペですね。
Any indication or suspicion, in XMTRADING’s sole discretion, of any form of arbitrage (including but not limited to risk free profiting), abuse (including but not limited to participant's trading activity patterns that indicate that the participant solely aims to benefit financially without being genuinely interested in trading in the markets and/or taking market risk), internal hedging in coordination with other parties, abuse of our ‘no negative balance’ policy, fraud, manipulation, cash-back arbitrage or any other forms of deceitful or fraudulent activity, will constitute all Transactions carried and/or profits or losses garnered as invalid.
46.4条:
「あらゆる形式の裁定取引、乱用、他の当事者と調整した内部でのヘッジ、『ゼロカット』ポリシーの乱用、詐欺、改ざん、キャッシュバックを利用した裁定取引またはその他の形式の詐欺的な活動の兆候または疑いであるとXMTradingの裁量において判断したものにより、行われた全ての取引や、生み出された利益または損失は無効になる。」

XMの記事で書いた通り、Genetradeの規約でも、XMの規約でも、「ブローカーの裁量において」アービトラージであるか判断できることになっています。「裁量において」というのは、ブローカー側が勝手に決められるという意味です。

しかも、Genetradeの場合は「示唆または暗示」するもの、XMの場合は「兆候または疑い」となっているので、アービトラージであるかどうかの判断は業者が勝手に決められるという意味が強い規約の表現になっています。

アービトラージ禁止の条項があるブローカーは少し心配になりますね。

とはいえ、今回は結局アービトラージが原因ではなかったので、通常の裁量トレードをしていて裁定取引と判断される可能性があるか? については何も分かりませんでした。

今後も利益の取り消しをされた人には、ぜひ規約の該当する条項番号と一緒にスクショを出してほしいですね。

理由がある利益取り消しの場合もある

「海外FXは利益が取り消される危ないもの」というイメージを持っている国内の人は大勢いるみたいです。私も実際に利益を取り消されることもあるのではと疑っていますが、今回の件のように、実は本当に規約違反をしていたというケースもあります。

私の考えですが、本当にブローカーに不正に利益を取り消されたというなら、情報を開示できるはずだと思います。ほとんどのブローカーは、違反した規約の条項番号を利益取り消しの連絡のときに伝えてきているはずです。

利益を取り消されたと騒ぐ人の中に、規約の条項番号をわざわざ隠している人がいるのは、逆に怪しいと感じてしまいます。某ガチトレーダーMさんとかですが、、、。

アービトラージをやろうと試みる人は、実は結構いるようです。具体的な方法もあります。私も、利益取り消しの話を聞くと、英語の規約を読んで力になれないかと話を聞いたりすることも多いのあるのですが、規約の条項番号を隠している人は、結局本人が不正をしていたりするケースもあるのでスルーすることにしています。

利益取り消しのご相談は、規約の条項番号を出せる人だけにしてくださいね✿´◕‿◕`✿




アービトラージはツールで監視している

どのようにアービトラージと判断しているかXMに問い合わせたことがあります。

46.4を見ると、実際にアービトラージが行われたかどうかではなく、XMの裁量でアービトラージの「兆候または疑い」があると判断されれば罰則の対象となると書かれていると思うのですが、これはかなり利用者側に不利な条件だと思いますので、「兆候または疑い」というのは具体的にどのようなものがあるのか例など示していただけないでしょうか? 特に、異なる業者間で両建てした場合、実際にアービトラージが行われているかどうかは検出しようがないと思うのですが(もしかしてMT4で分かるのでしょうか?)、トレードパターンなどで判断されるのでしょうか?

回答はこちらでした。
兆候、疑いというような点については、お客様個々のお取引パターンによって異なります。内容は個々に担当部署にて確認しておりますため、申し訳ございませんが一概にご案内致しかねます。また大変恐れ入りますが、弊社側の違反行為確認方法について開示を申し上げることは、つまり取引を頂くお客様側にてその方法のみを回避して悪意ある取引を行うということが可能となる場合がありますため、全てのお客様においてご案内致しておりません。

XMについては結構批判的に書いてもいますが、この対応は企業としては普通のことだと思います。アービトラージの検出方法なんか教えられないですよね。

でもGenetradeは規約にちょっと書いてました✿´◕‿◕`✿
Such deceitful activity will be detected by GENETRADE’s anti-fraud tools.

「アービトラージのような詐欺的活動はGenetradeの詐欺防止ツールで検出する」
だそうです。

このツールがどういうものか気になりますね。妄想ですが、アービトラージのチャンスを検出するEAがありますが、それと同じようにチャンスを検出して、それと同じタイミングでポジションを持ったアカウントを要チェックに入れるのかなぁ、、、?とか妄想しています。

実際はどんなツールなんだろうね✿´◕‿◕`✿




















コメントを投稿

0 コメント